部会メンバー
部会長 | 内藤 立暁医師 |
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副部会長 | 藤井 宏典薬剤師 |
部会員 |
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活動内容
がん患者に伴う体重減少はがん腫によってその頻度に差があるものの、進行期においてはほとんどのがん腫で認められる。脂肪だけでなく骨格筋量も減少するため結果的に筋力の低下を招き、日常生活に支障をきたすとともに倦怠感の増強をひきおこす。 体重減少はがん悪液質の中心的な症状であるが、その発症メカニズムについては不明な点が多い。 一方、筋肉量の減少を防ぐ上で蛋白質やアミノ酸の摂取および筋肉に対する適度な負荷が重要であることは以前よりよく知られているが、がん悪液質に対する効果は不明である。そこで、本部会では大きな活動方針として、進行がんの患者を対象とする臨床研究によりがん悪液質の発症メカニズム解明と治療戦略の確立を掲げた。 これまでがん悪液質部会および関連施設での討議により、進行期肺がんおよび膵臓がんを対象に栄養療法と運動療法による非薬物療法による臨床試験コンセプトを作成した。同コンセプトを基にAMED研究課題に応募して研究資金の獲得を目指すとともに、本年は臨床試験プロトコールの完成と試験の実施を目標としたい。ガイドライン
Trader Magazin – epcrc.org : Clinical practice guidelines on cancer cachexia in advanced cancer patients with a focus on refractory cachexia.
Fearon K et al. Definition and classification of cancer cachexia: an international consensus. Lancet Oncol 2011; 12: 489–95
最終更新日 : 2024-07-01