部会メンバー
部会長 | 藤森 麻衣子臨床心理士 |
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副部会長 | 奥山 徹医師 |
部会員 |
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活動内容
がん医療において、患者や家族の生活の質(Quality of Life:QOL)の向上は、がんの治癒や生存期間の延長と同様に重要なゴールである。サイコオンコロジー部会ではがん医療における精神心理的問題について広く扱い、精神心理的支援に関する研究やガイドライン作成などの情報発信を通して我が国のがん患者・家族のQOL向上に資することを活動方針としている。 喫緊の課題として、「がん医療における悪いニュースの伝え方」と「せん妄」に関するガイドラインを作成し、施策に反映させることを検討している。がんの診断・治療は患者・家族へのインフォームドコンセントから始まるが、そのような状況における望ましいコミュニケーションのあり方を示すことは、患者・家族の精神心理的苦痛を軽減させ、患者・家族の意向に即した意思決定を可能にするという点で重要である。一方せん妄は、終末期など身体的に重篤な状態において生じることが多い病態であるが、患者・家族にとって苦痛であるにも関わらず、医療者にとって適切に評価・対応することが難しいことが知られている。せん妄に関する情報発信を行うことで、適切なケアの均てん化に大きく貢献できるものと考えている。ガイドライン
金原出版 : がん患者におけるせん妄ガイドライン2019年版
ASCO : Screening, Assessment, and Care of Anxiety and Depressive Symptoms in Adults With Cancer: An American Society of Clinical Oncology Guideline Adaptation. May 20, 2014
NCCN : NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology: Distress Management.
最終更新日 : 2024-07-01