第3回日本がんサポーティブケア学会学術集会

会長挨拶

第3回日本がんサポーティブケア学会学術集会
会長 田村 和夫
福岡大学医学部総合医学研究センター 教授

日本がんサポーティブケア学会 (JASCC) 第3回学術集会を2018年8月31日~9月1日に福岡国際会議場で開催します。第1回を相羽惠介会長のもと東京 (慈恵医科大学) で、第2回を佐伯俊昭会長のもとさいたま市 (大宮ソニックシティ) で開催しました。第1回を“ホップ”、第2回を“ステップ”としますと、今回は“ジャンプ”と位置づけ、テーマをこれからのがん医療の方向性を示す「がん治療と支持・緩和医療の統合をめざして~エビデンスに基づいたがんサポーティブケア」とし、学術企画・教育委員会からの提案も受け、興味あるプログラムを企画することができました。

当学会は17部会が中心になって活動する学術団体です。まず部会中心のポスターセッション (ポスター発表とディスカッション) 、year in reviewは、ポスター会場とは別の会場でスライドを使い、そのエッセンスを発表・議論します。また教育セッションも従来通り行われます。さいわい興味ある212の演題が登録されました。ただ、時間の関係で一部の演題がポスター掲示のみになったものがございます。すべての演題は、ポスターとしてポスター会場に掲示され、1日目は17時半より、2日目は13時より1時間、議論の時間を設けております。スナックと飲み物を用意しておりますので、ホットな議論と交流をお願いします。

上記、部会中心のイベントの他に、本学術集会よりあらたに以下の企画が実施されます。

  1. 1.症状から系統的に学ぶ「呼吸困難」: 学術企画・教育委員会
  2. 2.症例検討: Onco-cardiology WG、Onco-nephrology WG、妊孕性部会
  3. 3.ワークショップ:「がんと栄養」、「precision medicine」、「integration of oncology and palliativecare (IOP) 」
  4. 4.パネルディスカッション: 「patient reported outcome (PRO) 」
  5. 5.口腔ケア実習ならびに日本がん口腔支持療法学会 (JAOSCC) とJASCCとの合同シンポジウム:
    粘膜炎部会
  6. 6.神経障害、皮膚障害の手引書/アトラス&マネジメントに関するコンセンサス会議
  7. 7.Onco-cardiology WG 企画 教育講演: 「がんと凝固異常」
  8. 8.研究途上のTrial in progress (Tip)、ガイドラインを企画中のGuideline in progress (Glip)を会期期間中、ポスター掲示されます。現在、支持・緩和医療領域で実施中の研究や社会のニーズを垣間見ることができます。

少々盛り沢山になったきらいがありますが、がんサポーティブケアにおけるEBMを構築するための示唆に富む口演・議論ができるものと考えております。

また、昨今マスコミでもとりあげられ話題になっていますadvance care planning (ACP)、患者・家族向けの市民公開講座「患者はどんな情報を望んでいるか-患者と医療者のコミュニケーションを考える-」を一般の医療者や患者・家族、市民の方が来場しやすい土曜日の午後に企画しました。

8月~9月の福岡は残暑の厳しい季節ですが、黒田52万石の城址、太宰府天満宮、九州国立博物館といった名所、海・山の幸、秋の果物を研究者間の交流とともに楽しんでいただければと思います。

最後になりますが、本学術集会に向けてご尽力いただいた委員会・部会のみなさま、福岡・佐賀在住の会員からなるローカルプログラム委員、そして運営事務局 (コングレ九州) ならびに学会事務局のcolleague (仲間) に感謝します。まだまだ手作りの感を否めませんが、それも一興とご容赦いただき、みなさまの参加を心より歓迎・お待ちしております。

◎学会運営事務局/

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